2023年06月16日に発売した強化拡張パックポケモンカード151。
パックの中にはランダムでカードが封入されているが、過去のシリーズでは高重量パックとしてフリマサイト等で高値で取引されている重量パックなるものが存在する。
実際に既存の重量サーチが可能なのかをポケモンカード151で検証し、その結果を紹介。
ポケモンカードのサーチ行為とは
パックに封入されているカードを、開封する前に重量やサーチ機等で判別する行為のことを言う。
SR等のレアカードには、通常のカードとは違いカード表面に箔押しという光沢加工を施しているため、レアカードには通常カードよりもほんの数グラムの重みが加算される。
重量以外にもパックにサーチ機を当て箔押しの金属部をサーチする方法や、ライトを使った透かし等の方法もあるが、ポケモンカード151は
- サーチ機を使った判別は、パックの袋自体に反応する。
- 透かしを使った判別は不可能。
以上の観点から、今回はあくまで重量でのサーチが可能かの検証に特化したものとした。
サーチ行為の注意事項
サーチしたカードを抜き取り、カードを入れ替えて再シュリンクで販売する等の行いは違反行為に該当する可能性があります。
ポケモンカードのサーチ行為はあくまで自分で購入し開封するカードのみで留めましょう。
ポケモンカード 重量サーチのやり方
重量サーチは非常に簡単。デジタルスケールを用意するだけで大丈夫。
0.00g単位まで計測可能な物があればより正確にサーチが行えます。0.1g単位だと、計測自体が出来ない可能性もあるため、必ず0.00g単位まで計測可能な物を用意しましょう。サーチ後は付箋等でメモを取って記録。
デジタルスケールはAmazon等で1000円もあれば購入できます。
ポケモンカード151 3BOX+10パック分の重量を検証
今回用意できたのが3BOX+10パック。まずは全てのパックの重量計測を行ってみた。
そこそこ時間はかかったが、測定したパックに付箋を使って重量の記録が完了。
※2023/7/25、上記の数+10パック追加
ポケモンカード151 重量計測数値
ポケモンカード151を計80パック測定した結果、以下の重量分布となった。
重量 | パック数 |
---|---|
11.76g | 1パック |
11.80g | 1パック |
11.82g | 2パック |
11.83g | 1パック |
11.86g | 2パック |
11.87g | 3パック |
11.88g | 5パック |
11.89g | 4パック |
11.90g | 8パック |
11.91g | 8パック |
11.92g | 5パック |
11.93g | 9パック |
11.94g | 8パック |
11.95g | 8パック |
11.96g | 5パック |
11.97g | 5パック |
11.98g | 2パック |
11.99g | 1パック |
12.00g | 2パック |
80パック分の重量平均値は「11.92g」
一番軽いパックは「11.76g」反して一番重いパックは「12.00g」という結果になり、その重量の差は0.24gもある結果となった。
重量を基準にするのではあれば12.00gのパックにSRがある確率が高いことになる。
ポケモンカード151 重量別レアリティ分布
ポケモンカード151の80パック分の重量別レアリティ分布。
重量 | R | RR | AR | SR |
---|---|---|---|---|
11,76g | 1 | 0 | 0 | 0 |
11,80g | 1 | 0 | 0 | 0 |
11,82g×2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
11,83g | 1 | 0 | 0 | 0 |
11,86g×2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
11,87g×3 | 2 | 1 | 0 | 0 |
11,88g×5 | 4 | 1 | 1 | 0 |
11,89g×4 | 4 | 0 | 0 | 0 |
11,90g×8 | 9 | 0 | 1 | 0 |
11,91g×8 | 6 | 2 | 1 | 1 |
11,92g×5 | 4 | 0 | 0 | 1 |
11,93g×9 | 9 | 2 | 2 | 0 |
11,94g×8 | 5 | 3 | 2 | 0 |
11,95g×8 | 7 | 3 | 2 | 0 |
11,96g×5 | 3 | 2 | 1 | 0 |
11,97g×5 | 2 | 1 | 0 | 2 |
11,98g×2 | 1 | 2 | 1 | 0 |
11,99g×1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
12,00g×2 | 2 | 1 | 1 | 0 |
SRが出現したパックは、11.91g、11,92g、11,97gの3つから出現し、高重量パックからはSRが出現しないどころか、11,99gの重量パックに限ってはRしか出ない結果となった。
一番重量のあった12.00gパック
一番重量のあった12.00gパック一つ目は、Rファイヤーとミラーパラス。
2パック目の12.00gパックは、RRのフーディンexとARゴーリキー。
ポケモンカード151は、重量があるからといってSRが出るという訳では無いようだ。
カード単体での重量
パックでの重量サーチがなんとも微妙な結果に終わったため、カード単体での重量は計測し、その原因を追究してみた。
各レアリティのカードを複数枚計測し、最大値と最小値を洗い出す。
ノーマルカードの重量
最小値 | 1.51g |
最大値 | 1.58g |
平均値 | 1.55g |
ノーマルカード一枚当たりの重量は約1.51g~1.58g。
平均値が約15.5g。
ミラーカードの重量
最小値 | 1.60g |
最大値 | 1.64g |
平均値 | 1.62g |
ミラーカード一枚当たりの重量は約1.60g~1.64g。
平均値が約1.62g。
Rカードの重量
最小値 | 1.61g |
最大値 | 1.65g |
平均値 | 1.63g |
Rカード一枚当たりの重量は約1.61g~1.65g。
平均値が約1.63g。
RRカードの重量
最小値 | 1.63g |
最大値 | 1.67g |
平均値 | 1.65g |
RRカード一枚当たりの重量は約1.63g~1.67g。
平均値が約1.65g。
SRカードの重量
最小値 | 1.63g |
最大値 | 1.65g |
平均値 | 1.64g |
RRカード一枚当たりの重量は約1.63g~1.65g。
平均値が約1.64g。
ARカードの重量
最小値 | 1.61g |
最大値 | 1.65g |
平均値 | 1.63g |
ARカード一枚当たりの重量は約1.61g~1.65g。
平均値が約1.63g。
カードレアリティ別重量まとめ
レアリティ | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
ノーマルカード | 1.51g | 1.58g | 1.55g |
ミラーカード | 1.60g | 1.64g | 1.62g |
Rカード | 1.61g | 1.65g | 1.63g |
RRカード | 1.63g | 1.67g | 1.65g |
SRカード | 1.63g | 1.65g | 1.64g |
ARカード | 1.61g | 1.65g | 1.63g |
今回パック事に重量の差が顕著に表れたのは、ノーマルカードの重量の違いが他のレアカードよりもふり幅が大きかったことが要因。それに加え、レアカードは全体的に重量のふり幅が小さい。
レアカードの重量よりも
パックに封入されている5枚のノーマルカードの最小値と最大値のふり幅0.07gが、パック全体の重量のバラツキを生んでいた。
ノーマルカード以外は、カードの表面に箔押しされてる分約0.1g程の重さが追加されてはいるが、RでもSRでもその重量の差は殆ど誤差のレベル。パックに封入されているレアの数も決まっている為、ARパックとかでもない限り重量を使った判別はほぼ不可能と考えた方がいい。
ちなみにARパックの場合だと12.20g以上の数値になるから簡単に判別ができるよ
ポケモンカード151 再シュリンク対策
今までのポケモンカードのBOXは簡単に中のパックを入れ替えられる仕様になっていた。
その為、BOXから中のカードをサーチしてレアパックを抜き取り、新たにパックを入れ替え再シュリンクすることで、新品シュリンク付きを装って販売する手法が横行。沢山の人がその被害に。
ポケモンカード151はその対策がされ、BOXの切り取り線に沿って開封しないと中のカードが取り出せない仕様に変更。これによりBOXを傷つけずに中のパックを取り出すことがほぼ不可能となったように思えた。
しかし、BOXの接着されている横の部分から接着を剥がし、パックを抜き取る横抜き詐欺が多発。フリマサイトでシュリンク付きBOXを購入したものの、中身がお菓子やティッシュにすり替えられてる等の報告がされている。
151と同じ仕様のBOXであるクレイバーストでは、未開封でシュリンクはされているものの中身が全て空というあまりにも酷過ぎる横抜きがあった。
控えめに言って地獄に落ちろ
光(ライト)サーチ対策
クレイバースト、スノーハザード、トリプレットビート等、以前のシリーズのパックは光サーチによって中のカードの判別が可能であった。
しかし今回の151では光を使っての判別がほしっかり対策されている。
151の光サーチ対策はバッチリだね
トリプレットビート等は特に透け感が大きく、このようにカードの文字まで把握できる程で、フリマサイトで買うバラパック等では殆どがこのサーチ行為をされた当たりのないパックが蔓延している。
サーチ行為に関しては猫こねこ@渡部さんがめちゃくちゃ分かりやすく動画にまとめています。
まとめ
ポケモンカードの人気が過熱した一方で、その被害に合うユーザーも後を絶たない。
しかしポケモンカード151では、重量、サーチ機、光の対策がしっかりとされているため、サーチ行為でのレア抜きを行うのは難しい。
上記に挙げたサーチ行為以外の方法が何かしら存在する可能性も捨てきれないが、ポケモンカード151は今までのどのシリーズよりもまだ比較的安心して購入できるではないだろうか。
それでもまだ横抜きによる再シュリンク品の販売等には無力なため、今後公式が横抜きに対する対策をしてくれることを期待したい。
期間限定ではあるが、前シリーズのクレイバースト、スノーハザードから公式での受注生産も受け付けるようになったため、転売には手を出さずとも公式での購入が可能。そちらでの購入を検討するのが得策。※受注生産期間は終了しました。
それではよいポケモンカードライフを!
コメント