ホロライブ

The Second World~世界の作り方~第2章

The Second World~世界の作り方~」通称セカワー。第2章テロップ。

制作ソフト:RPGツクールVX

シナリオ・キャラクターデザイン:宝鐘マリン

セカンドワールド 第2章登場人物 表情差分

グアット

リアンナ

トール

第2章 親睦の深め方

村人「ナリリシャさん!!!早く!!」

ナリリシャ

は、はい!!

セフォー

今度の魔物も強そうだね・・・

ナリリシャ「ごめんね、セフォーさん・・・とにかく、戦いましょう!」

セフォーたちの勝利!

ナリリシャ「はぁ・・・・」

セフォー「ナリリシャ、大丈夫かい?」

村人「一体どうなっているんですか、ナリリシャさん!結局もう一月も、こんな日ばかりじゃないですか!?」

ナリリシャ「それは・・・」

セフォー「すみません、けれど、魔物が現れたときには必ず守りますので・・・」

村人「あなたたちがいないときに現れたりしたら私たちは終わりなんですよ!!」

ディザ

そういうときはなぁ・・・自分で戦え!このスカポンタン!!

村人「ヒィッ!」

ディザさんの拳は目にもとまらぬ速さで、街の人の眼前にあった。

ディザ「あーんな腰抜け共のお世話とは・・・お前らもご苦労なこった。」

ナリリシャ「そんな風に言わないでください・・・確かに最近は少し様子が違いますけれど・・・みんな私が悪いんですからそれで怒るのは悪いです・・・。」

ディザ「オイオイ、バカ言ってるなよ!ナリリシャが悪いわけあるかよ。第一なあ、そんな甘やかすからアイツらだってつけあがるんだぜ?今じゃ事あるごとに・・・ヒェーーーッ!ナリリシャさん、オタスケーーーッ!!だからな。」

ディザさんの異様に大きい声は、こだまして
オタスケーーーー ケーー ケー ケー
と、聞こえてくる。

ナリリシャ「で、でも・・・とにかく!私が悪いんだわ!!」

ディザ「・・・そ、そこまで言うならまあ別に構わないけどよぉ・・・あんま無理すんなよー。」

ナリリシャ「ええ。まかせて!」

そう言ったナリリシャは
やっぱり一月前に比べれば・・・
少し窶れている。明らかに疲労が蓄積している。
ナリリシャの顔を見て、ふと・・・
一月前のあのナリリシャを思い出した

・・・・殺してしまったこと・・・・
あのことは、なんだか・・・聞けずにいる。
聞こうかな・・・と思いつつも
結局一月経ってしまった。
と、思いつつも結局忘れられずにいる。
それほど、異常に脳内に残っている。

ナリリシャ「さあセフォーさん、教会に戻りましょう?」

セフォー「え!?あ、ああっ、ああ。」

ナリリシャ「どうしたの?」

セフォー「いや、少し考え事を・・・。」

ナリリシャ「困ったことがあったらなんでも言ってね!!」

セフォー「うん。」

ナリリシャ「いつでも味方だからね。」

このナリリシャの笑顔を見ていると、あの夜のことは
夢か何かに思えてくる。

ナリリシャも全く覚えている様子がないし・・・
きっと俺の妄想だったんだろう。
そう思うことにした。

光の街人「ああ!よかった!!待っていましたよ!」

ナリリシャ「ど、どうなさったんですか!?あの子のケガは・・・」

光の街人「教会では、行き場のないものを引き取っているんですよね!」

ナリリシャ「は、はい。あの、あの子は・・・」

光の街人「私たちを救ってください!アレの恐ろしさに耐えかねているんです!!」

ナリリシャ「え・・・?」

光の街人「頼みました!!」

急に現れた男性は、それだけ告げるとそそくさと
どこかへ行ってしまった。
取り残されたのは・・・少年・・・?
中性的で、どっちともつかないような・・・
でもまだ子どものように見える。

ボロキレのような服を纏って、あちこちから血が出ている。
吊った血のように赤い目に、一瞬ドクリとする・・・
けれど、よくよく見ると
可愛いというか、なんというか・・・?

ディザ「な・・・なんだったんだあの男?」

ナリリシャ「大丈夫?すぐに治療するから・・・」
ナリリシャの手が触れようとすると
血にぬれた子はよろよろと後ずさった。

少年「・・・・・・平気」

ディザ「平気なワケねーだろ・・・」
ディザさんが、その子を抱え上げると、教会に入っていく。
無遠慮に抱えたせいか、その子は苦痛に表情を歪めているが
ディザさんはお構いなしだ。

セフォー「ディ、ディザさん・・・その子、痛がってますよ!」

ディザ「さっき平気って言ってただろ?」

セフォー「ディザさんは平気なワケねーだろって言いましたよ!」

そう言うやいなや、ディザさんはその子を降ろした。

ナリリシャ「すぐに治してあげるからね!」

少年「・・・・・・・必要・・ないよ」

ディザ「いいから黙って治されろ!お前は自分がどれだけの怪我をしてるのかわかんねーのかよ!」
少年「わからないよ・・・早く治してもらったってどうせ何一つ変わりはないから・・・何もしなくていい」

ナリリシャ「そんなことはないわ!!貴方の怪我はかなり深いから、すぐにでも・・・」

少年「お前達は言葉がわからないの・・・?本当に大丈夫だよ・・・」

それは、俺たちに対する気遣いでも
やせ我慢でもなくて・・・
突き放すような苛つきの表れに見えた。

セフォー「それでも助けたい!!」*1

少年「わからないようだから言ってあげる。お節介なんだよ・・・余計なお世話。必要ない、いらない、鬱陶しい」

ディザ「なっ!」

少年「そこのでかいお兄さんも服にベッタリとついた血を洗い流しながら眉をひそめて疎む」

ディザ「血くらいどーってことねーよ!!」

少年「お姉さんは、力をたっぷり消費して・・・体力を消耗して立ち上がる気力もなくなる」

ナリリシャ「そんなことはないわ!」

少年「それを見たお兄さんはこのガキのせいだとわけのわからない逆恨みをぶつけてくる。そうでしょう?・・・別に必要ないのに・・・」

セフォー「・・・どうしたらそんな風に考えられるんだい?」

少年「だって、そうだからだよ」

セフォー「そんなことはありえないよ。」

少年「ありえない?・・・それこそありえないよ」

セフォー「・・・」

ナリリシャ「貴方、名前はなんていうの?」

少年「・・・」

ナリリシャ「私はナリリシャっていうの。」

少年「ナリリシャ・・・・・?うっ・・・!!」

ナリリシャ「どうしたの!?すぐに・・・」

少年「・・・・し・・・てる」

まるで蚊の鳴くような小さな声だった。
ナリリシャは気付かず、治癒術をあてだした。

少年「!!」

イベントCG「知ってる

少年「その・・・光・・・似てる・・・あのときと似てる・・・」

ナリリシャ「え・・・?」

少年「お、お願いだから・・・もう、放っておいて・・・」

妙におびえた様子に、ナリリシャは渋々手を引いた。

少年「・・・・・ひとりに、してほしい」

セフォー「・・・・」

ディザ「ほっといてやろうぜ。ほっといてって言ってるんだから。」

ナリリシャ「あの、名前だけでも・・・。」

少年「グアット」

ナリリシャ「グアット・・・くん・・・だよね?何かあったらすぐに呼んでね?」

グアット「・・・」

ディザ「・・・なんだか変わったガキだったな。」

ナリリシャ「でも私、なんだかグアットくんの事・・・知っているような・・・」

ディザ「ええ!?またかよ!?」

セフォー「じ、実を言うと俺もなんだか知ってる気がする。」

ディザ「ちょ!オレは全然知らんが!?でも、赤い目は珍しいな。初めて見たぜ。」

ナリリシャ「私、どこかで見たことがある気が・・・」

セフォー「実は俺も・・・」

ディザ「ええ!?まじかよ!!」

ナリリシャ「それにしても・・・あんな大怪我・・・まさか街の人に・・・?」

ディザ「街のヤツの様子も変だったな。ケガをしてるのはグアットなのに助けてくれとかなんとか言ってたよな。グアットが暴走をはじめたところ街の奴らに返り討ちにされた・・・とか?」

セフォー「うーん・・・ありえなくはないですけどなんだかそんな子には見えないです。なんていうか・・・人生を諦めきっているというか疲れてる感じっていうか・・・」

ディザ「なんか老人みたいだな・・・。」

ナリリシャ「とにかく、グアットくんの部屋も用意して・・・それから、グアットくんの服も買わないと!私、防具屋さんで服を買ってくるわね。」

ディザ「じゃあオレ達は部屋を作っとくぜ。」

ナリリシャ「お願いしますね。じゃあ、いってきます。」

ディザ「おう、いってこい!」

セフォー「いってらっしゃーい。」

ディザ「さて、早速だがとりかかるぞ!!」

セフォー「はい。」

ディザ「・・・とりあえず、基本はできたって感じだな。」

セフォー「そうですね。ちょっと寂しいような気がしますけど・・・。」

ディザ「アイツ男なんだろ?男はこんなもんでいいんだよ。」

セフォー「あ、そうだ。一応物置部屋に、何かいいものがないか探してみましょうよ。」

ディザ「そーか?じゃ、一応。」

ディザ「なるほど、いろいろあるな。」

セフォー「うーん・・・」

ディザ「お、でけー鏡発見。置くか?」*2

セフォー「うーん・・・やめておきましょう。なんだかあの子随分自分が嫌いみたいでしたし・・・」

ディザ「自分が嫌いなヤツの部屋に鏡を置くのは嫌がらせだな・・・おお、ウサギのぬいぐるみがあったぞ。」*3

セフォー「ぬいぐるみですか・・・置きましょう。ぬいぐるみは荒んだ心のオアシスですよ。」

ディザ「そういやアイツ、ちょっとウサギっぽいな?目が赤いところとか。」

セフォー「・・・そこだけじゃないですか?」

ディザ「おお、なにやらたくさんの本が。」*4

セフォー「本ですか・・・。うーん、まあいらないんじゃないですか?」

ディザ「うん、オレだったらいらねーわ。」

セフォー「ディザさんとグアットじゃ思考回路が反対路線って感じですからね・・・あまりディザさんの言うことはアテにならないかも。」

ディザ「お、言ったな?この野郎!」

ディザ「うん。まーこんなもんだな。」

セフォー「そういえばグアットはどうしてるかな・・・」

ディザ「ああ、そだなー。お前見てこいよ。」

セフォー「はい、じゃあいってきます。」

グアットは、ぼんやりと遠くを見ていた。

セフォー「グアット、傷の調子はどうだい?」

グアット「・・・・・・」

セフォー「・・・・」

グアット「・・・大丈夫・・・こんな傷は・・・もう痛くない。」

セフォー「でも・・・」

グアット「どんなものでも、慣れれば平気になるものだよ。そうでしょう?」

セフォー「・・・」

グアット「この場所・・・不思議。このまま消えてなくなってしまえそう・・・」

セフォー「え?」

グアット「やさしいひとが・・・僕を消してくれた。そういう記憶がある・・・」

セフォー「・・・グアットも、記憶が曖昧なのかい?」

グアット「も・・・?」

グアットは、初めてこっちを見た。
その鋭い目は、今は心なしか和らいでいた。

セフォー「俺、一月前からしか記憶がないんだ。どうしてここにいるかもわからなかったけれど・・・ナリリシャが引き取ってくれたんだ。」

グアット「そう・・・僕、お兄さんの事も知ってる・・・」

セフォー「え!俺のこと、わかるかい?」

グアット「わかるよ。」

その目は・・・さっきまでと少し違った・・・。

何もかも見透かしているような目・・・

グアット「きみはセフォーじゃないよ。そうでしょう?」

セフォー「お、俺の名前は・・・なんていうんだい?」

グアット「ヴィーリラ。そうでしょう?」

ヴィーリラ・・・・・・・・?
それを聞いた瞬間、まるで脳をかき回されたみたいに
意識がはっきりしないような、夢の中のような
おかしな感覚が襲った。

グアット「・・・もっとも、僕が君に関してわかるのはそれだけ・・・。でも、君は何も思い出さないほうがいいと思うよ。すべてを思い出しても、君は最も大切なものを思い出すことができない。」

セフォー「え・・?そ、それは・・・どういうことだい?」

グアット「そのままの意味だよ。」

セフォー「グアット、もっと詳しく話をしてくれないかい?」

ふと、グアットは思い出したように目をそらし、俺から離れた。

セフォー「グ、グアット?どうしたんだい?」

グアット「これ以上、人と話は・・・」

何かグアットは口ごもっている・・・。

ナリリシャ「あ、グアットくん!体の調子はどう?」

グアット「・・・」

ナリリシャ「あまり無理はしないでね・・・。グアットくん、その服が寒いでしょう?私、服を買ってきたの。魔導士向けって言ってたから・・・グアットくん、魔力強いでしょ?私、なんとなくわかるの。」

グアット「・・・血が止まったら着るよ・・・」

ナリリシャ「グアットくん、お願い。介抱させて。こんなに大怪我してるのに・・・何もできないなんて、私・・・・・」

グアット「別に何もしなくて・・・」

セフォー「グアット、俺達は確かに出会ったばかりかもしれないけどもう仲間になったんだよ。」

グアット「仲間・・・?」

セフォー「そうだよ、こうして一緒に暮らしていくんだ。」

グアット「仲間ね・・・すぐにその言葉を取り消す日が来るよ・・・」

セフォー「そんな日は来ないよ。」

グアット「明日でも明後日でも・・・50年後でもいつだって変わらない。いつその日が来ても、僕にとっては・・・」

セフォー「そんな日は来ないよ。」

ナリリシャ「うん、私もグアットくんのこととっても気になるの。良い子だってわかるわ。」

グアット「・・・・・もういいよ、勝手にして。」

ナリリシャ「うんうん、グアットくん、とっても似合ってるわ。」

グアット

・・・・・・

ディザ「それにしてもお前って意外とタフなんだな!あれほどの怪我をこの日数で治すなんてな。」

グアット「・・・・・・」

なんだかグアット、神妙な顔をしてる・・・。
けど、昨日の今日でここまで治ったのはすごいなあ。

ディザ「あ、今目そらしただろ!・・・」

グアット「・・・・・・・・・・・・・・」

セフォー「ディザさん、グアット、困ってますよ。」

ディザ「全くとんだ照れ屋だな?」

グアット「・・・はぁ・・・」

ナリリシャ「ん?誰かしら?私、ちょっと行ってきますね。」

セフォー「あ、じゃあ俺も。」

ディザ「なら全員でいけばいいだろ。ホラ、グアット」

グアット「・・・」

ナリリシャ「リアンナちゃん!」

リアンナ

ナリリシャちゃん!

セフォー「?」

リアンナ「本当にお久しぶりですわ!なかなか来られなくて・・・」

ナリリシャ「いいえ、しょうがないわよ。でも本当に久しぶり・・・。」

リアンナ「もう本当なら毎日でも来たいのですわ。でも・・・ナリリシャちゃんを責める人間が多くてわたくしも抗議したりしていましたのよ。」

ナリリシャ「そうなの・・・。ごめんねリアンナちゃん・・・。でも、リアンナちゃんが私のためにそこまでしてくれる必要はないのよ。私も皆さんに認めてもらえるように一生懸命がんばるから・・・!」

リアンナ「ナリリシャちゃん、素敵な心意気ですわ。わたくし、精一杯協力致しますわ。」

トール

・・・

リアンナ「お兄様、何を隅っこで辛気臭い顔をなさっているんですの。さっさとご挨拶なさい!」

トール「あ、ああ、そうだね、リアンナ。リリー、ディザさん、お久しぶり。後ろのお二方は・・・」

ナリリシャ「あ、こっちはね、セフォーさんっていうの。」

セフォー「はじめまして、ええと・・・」

リアンナ「セ、セフォーさんと・・・仰いますの?」

セフォー「え?」

ナリリシャ「あのね、セフォーさん記憶喪失なの。だから私が名前を考えたのよ。」

リアンナ「そ、そうなんですの。それは、大変ですわね・・・。」

セフォー「あ、いえ。さほど大変でもないです。」

トール「そうなんですか・・・。リリーがつけた名前なんですか・・・。」

セフォー「リリー?」

ナリリシャ「トールさんはね、人にニックネームをつけるのが好きなのよ。」

トール「親睦を深める第一歩ですよ~」

ディザ「オレのディザさんってのを考えたのもコイツなんだよ。」

リアンナ「ディザさんのお名前は普通に呼んだら長すぎますわ。」

ディザ「そうか?」

トール「でもセフォーさんじゃちょっと難しいかな・・・。」

セフォー「俺は別になんでもいいですよ。」

トール「そうですか?じゃあこのまま呼ばせてもらいます~。あ、僕はトールと申します。」

リアンナ「わたくしはリアンナと申しますわ。」

セフォー「ええと、トールさん、リアンナ、よろしく。」

ナリリシャ「それでね、こっちはグアットくん。」

リアンナ「グアットさんと仰るの?なかなか容姿端麗ですわね。」

トール「よかったら僕のお店で・・・」

リアンナ「お店?」

トール「うるぅ~・・・なんでもないよぉ。」

グアット「・・・」

リアンナ「あら、クールな子ですのね。」

ナリリシャ「うーん・・・。グアットくんはまだ教会に来たばかりで慣れてないかな。」

リアンナ「あらまあ、そうなんですの?それなら丁度良いですわ。わたくしたち、これからピクニックに行きますのよ。」

トール「リリー達もおいでよ~。親睦を深めるにはもってこいじゃないかな~」

ディザ「うまいものがあるなら行くぜ!」

ナリリシャ「じゃあサンドイッチを作りましょう。」

セフォー「ね、セフォーさんも来てくれるわよね?」*5

セフォー「もちろん俺も行くよ。」

ナリリシャ「よかった!お出かけは初めてよね。」

リアンナ「セフォーさんの為人を見るチャンスですわね。」

ナリリシャ「グアットくんも行こう?ね。」

グアット「・・・・お断り。」

リアンナ「グアットさん、貴方は来るべきですわよ。」

グアット「行かないよ。外出は嫌いだし。」

リアンナ「まあ!とんだひきこもりですわね!!」

トール「リアンナ、抑えて。ここは僕に。ね?」

リアンナ「・・・合点承知ですわ。」

トール「ガーくん。」

グアット「が・・・がーくん・・・?」

トール「君の目は綺麗だね。赤く澄んだルビーのよう!」

グアット「・・・血のよう、の間違いじゃない?」

トール「血!?どこが!?そんなに綺麗なのに!」

グアット「・・・え?」

トール「もっと一緒に居たいなぁ。一緒にピクニック・・・行きたいなぁ」

グアット「ちょ・・・ちょっと、離れてよ・・・」

トール「僕にはわかるよ・・・。君の透けるような白い肌の奥の心もまた同じように純白だと・・・」

グアット「は・・はぁ・・・?」

トール「わかるよね・・・」

グアット「わ・・・わか・・・る」

トール「行くよね・・・」

グアット「い・・・いく・・・」

トール「やっぱり君は素敵な子だね~!!」

ナリリシャ「・・・」

セフォー「・・・すごい。」

トール「セフォーさんここを左に行ってください。」

セフォー「わかりました。」

リアンナ「ここに来るのも久しぶりですわね、お兄様?」

トール「うん、そうだね~」

セフォー「以前にも来たことがあるのかい?」

リアンナ「わたくしとお兄様の想いに行き違いがあったことがありましたの・・・。そのとき、お兄様が急にわたくしを連れ出してこの自然の街へ連れてきてくださったのですわ。前に来たときは大道芸をする女の子がいて・・・それはもう可愛らしくてかなり癒されましたわ・・・。」*6

セフォー「俺もいつか会ってみたいな・・・」

リアンナ「もーー本当に可愛いですわよー!わたくし、大道芸を見てすぐにお金をあげたのですわ。そうしたら・・・」

トール「えへー!ありがとうっ!ボクも、おねえちゃんたちがとっても優しい顔で見てくれから、すごくリラックスしてできたんだっ!ありがとうー!!」

リアンナ「・・・と、ニコニコニコニコしながら・・・ああ!もう!可愛いですわー!・・・セフォーさん、実を言うとわたくしたちナリリシャちゃんの様子を見に来たんですの。最近街の人が・・・あまりにナリリシャちゃんに対して酷ですわ・・・。奴等は何もできないくせに・・・ナリリシャちゃんに縋り、文句ばかり言って・・」

トール「・・・」

リアンナ「ね、セフォーさんも死ねばいいとお思いになるでしょう?」*7

セフォー「それは思わないな。だって、その人達が死んだら絶対にナリリシャは悲しむよ。」

リアンナ「・・・そう、ですわね・・・その通りですわ。」

トール「・・・うん、うん!その通りだよ、リアンナ!」

リアンナ「・・・それにしても、ちょっと来ていない間に急にメンバーが増えましたわね。あのグアットという子・・・あまり打ち解けられていないみたいですわね?」

セフォー「グアットはちょっと変わったところもあるけど多分良い子だよ。」

リアンナ「あら、何故そんなことがわかるんですの?」

セフォー「なんていうか・・・グアットには悪いものを感じないっていうか・・」

リアンナ「曖昧ですわね・・・」

トール「でもセフォーさん、そう思うならどんどん仲良くしていくべきですよ~」

リアンナ「そうですわよ。同じ屋根の下暮らすのですから・・・ナリリシャちゃんに迷惑のないようにして頂きますわよ!」

セフォー「結局ナリリシャなんだね・・・」

トール「リリーは、祈りの街に引っ越してきた僕たちを優しく迎え入れてくれてすごく助かったんだよ~」

セフォー「ナリリシャはいつでもそうですね・・・。僕の時も・・・」

リアンナ「きっとナリリシャちゃんはグアットさんとも仲良くなろうとしますわ。」

ナリリシャ「グアットくん、このお花畑・・・とっても綺麗よね。」

グアット「・・・別に」

ナリリシャ「お花も・・・人が綺麗だ、と思わないとどれだけ綺麗に咲いても、その人の世界では綺麗にならないのね・・・」

グアット「・・・?」

ナリリシャ「人も同じね。どれだけ努力しても認めてくれる人がいなければ、それはなんになってしまうのかしら・・・」

グアット「自己満足なんじゃない?」

ナリリシャ「満足できればいいわよね・・・」

グアット「・・・何の話をしてるの?」

ナリリシャ「グアットくんは世界が嫌いなの?」

グアット「嫌いだよ。早く消えてしまいたい・・・こんな世界は、見てても・・・」

ナリリシャ「グアットくんは何かを綺麗だと思ったことはある?何かを素敵だと思ったことはある?」

グアット「ないよ・・・全部気持ち悪い・・・」

ナリリシャ「素敵なものも・・・見過ごしたら素敵が半減しちゃうのよ。」

イベントCG「ナリリシャの意見

ナリリシャ「ちゃんと見つけていかないと・・・世界を素敵に楽しくするのは自分自身なのよ。グアットくんが世界を気持ち悪いと思っている間は、グアットくんの世界は気持ち悪いままなのよ・・・」

グアット「・・・帰る」

ディザ「・・・どうだったよ?」

ナリリシャ「ちゃんと届いてます。グアットくんは、やっぱり良い子です。大丈夫です・・・」

リアンナ「ナリリシャちゃん・・・」

ディザ「アイツ一人で帰らせてもなんかありそうだからオレらも行くか。」

ディザ「それにしても、随分と魔物が増えたな。」

ナリリシャ「そうですね・・・」

リアンナ「大丈夫ですわ、ナリリシャちゃん。いざとなればわたくしが魔物なんて・・・」*8

セフォー「リアンナって華奢なのに強いんだね。」

リアンナ「これくらい余裕ですわよ♪わたくしの筋力をなめてもらっては困りますわ。」

ディザ「魔物なんてボッコボコにしてやろうぜ!」

ナリリシャ「う、うーん・・・ボッコボコ・・・ですか・・・」

セフォー「とにかく俺も何か手がかりが掴めるように・・・」

ディザ「・・・って言っても・・・結局どうしようもないまま時が過ぎてるわけだが・・・」

セフォー「う、うーん・・・」

リアンナ「ナリリシャちゃん!悩みがあったらいつでもわたくしに言ってくださいまし!!わたくし、いつだって力になりますわ。」

ナリリシャ「ありがとう、リアンナちゃん。私がんばるわね。」

トール「じゃあ僕たちはこの辺で。リリー、僕たちはいつでも協力するからね!!」

ナリリシャ「ありがとう、トールさん・・・私ときどき悩むこともあるけれど・・・みんなのためなら大丈夫よ。」

リアンナ「それじゃあナリリシャちゃん、また今度。」

ナリリシャ「うん、またね。グアットくんはもう戻ってるのかな。」

ディザ「そういやアイツ、朝飯も食べてないしピクニックも何も食ってないな・・・」

ナリリシャ「お腹すいてないかな・・・私、ごはん準備するね。」

ディザ「うおおおお!メシだメシー!」

セフォー「じゃあ俺はグアットを呼んでこようかな。」

セフォー「グアットー、そろそろ晩御飯だよー」

グアット「いらないよ、お腹すいてないし・・・」

セフォー「でも朝も昼も・・・昨日の晩も・・・」

グアット「お前達に必要なものが僕に必要とは限らないよ。」

セフォー「でもせっかくだし、食べておきなよ。ナリリシャの作るスープはすごくおいしいからね。グアットもきっと気に入るよ。」

グアット「必要ないものは必要ないんだよ。養分を取りすぎたって腐るだけだよ・・・」

セフォー「うーん・・・そっか・・・」*9

セフォー「でもやっぱり・・・じゃあ食べなくてもいいから同じ席に座ろうよ。」

グアット「何それ、なんの意味があるの?馬鹿馬鹿しくてお話にならないよ。」

セフォー「でも俺もグアットと一緒にごはんを食べたいし。」

グアット「は・・・やだ」

セフォー「そっか・・・わかったよ。」

ナリリシャ「あ、セフォーさん。グアットくんは?」

セフォー「説得したんだけど・・・ダメだったよ。」

ディザ「キーーー!あの糞生意気なガキめ!!メシってのはなぁ全員で食べるのは基本中の基本!!もういい、オレが行くぜ!!」

セフォー「あ、ディザさん・・・」

ディザ「オイグアット!!今すぐ出てこい!!」

グアット「嫌・・・もう誰とも関わりたくない・・・」

ディザ「同じ屋根の下暮らす以上コミュニケーションは基本だろうが!!」

グアット「なら別にいいよ、ここを出て行っても。」

ディザ「逃げるのかよ、ああ!?」

グアット「逃げる?僕がいつ逃げたって言うの?僕は一生逃げられないよ!お前達とは違う!!」

ディザさんが急にドアを蹴破った。
その音が響くまで、あまりの剣幕に
口を挟むことすらできなかった・・・

ディザ「一生そうやって引きこもって暮らすつもりか!?」

グアット「・・・・・・・・・」

グアット「じゃあ他にどんな過ごし方がある!?僕はずっとこうして過ごすほかになかった!関われば必ず迫害される、こうしてひとりで過ごしても誰の邪魔をしなくても。僕にどうしろというんだ!僕は何をされても決して報復などしなかった!僕は・・・・・・・」

ディザ「お前がどこでどう暮らしてたのか知らねぇけどな、ここは少なくとも「そこ」とは違うんだよ。ナリリシャだってセフォーだってオレだってな、誰かを迫害するような器の狭い人間じゃねぇからな。お前の過ごし方なんて・・・ここにはいくらでもあるんだよ。自由にすればいいだろうが。大暴れとかはダメだけどな。とりあえずさ、メシを食えばいいと思うぜ。」

グアット「・・・食べる。」

ナリリシャ「グアットくん・・・」

セフォー「グアット・・・」

セフォー「うん、やっぱりナリリシャのスープは最高だよ!!」

ディザ「神の味だな!!」

グアット「・・・」

ナリリシャ「グアットくん、どうかな・・・」

グアット「これ、昔作ってたね、ナリリシャ」

ナリリシャ「え?」

グアット「僕は初めて食べるけど、おいしいと思うよ。」

ナリリシャ「そっか・・・よかった。」

ナリリシャの料理はおいしいな・・・
グアットも喜んでたし、この味はすごいな本当に。
グアット・・・教会に馴染めるかな。
きっと今は不安だろうけど、すぐに慣れるといいな。
俺も出来る限りグアットの力になろう。
・・・そろそろ寝よう。

うーん・・・朝かぁ。
今日は若干早く目が覚めた気が・・・
仲間が増えたと思うと、目も覚めやすいなぁ。
さてと・・・とりあえず部屋を出ようかな・・・

ナリリシャ「あ、セフォーさん。おはよう。」

セフォー「おはよう、ナリリシャ。」

ナリリシャ「そうそう、昨日・・・グアットくんの過ごし方の話が出たじゃない?セフォーさんも・・・用事がないときは教会内を好きなように歩き回るといいと思うの。」

セフォー「ああ。わかったよ。」

ナリリシャ「それじゃあ、今日も一日がんばりましょうね。」

セフォー「ああ。」

セフォー「そうだ、グアットはどうしてるかな?ディザさん、いますか?」

ディザ「なんだ、セフォー。何か用か?」*10

セフォー「グアットがどこにいるかわかりますか?」

ディザ「ええ?グアット?しらねーよ!なんだ?お前グアットのストーカーか?」

セフォー「そ、そういうわけじゃなくて・・・ほら、グアットも来たばかりだし・・・」

ディザ「わかったわかった。ま、がんばれよ。」

セフォー「何か誤解されてしまったような・・・」

セフォー「ナリリシャいるかい?」

ナリリシャ「あれ?セフォーさん、どうしたの?」*11

セフォー「グアットを探してるんだ。」

ナリリシャ「やっぱりセフォーさんもグアットくんが気になる?」

セフォー「あはは・・・そうだね。」

ナリリシャ「私もグアットくんのこと、すごく気になるの。グアットくんは・・・祈りの間にいるんじゃないかな?なんだか気に入ってくれてるみたいだから。」

セフォー「そうなんだ、ありがとう。」

ナリリシャ「いいえ。セフォーさん、グアットくんと仲良くなれると良いわね。」

セフォー「そうだね、がんばるよ。ありがとう!それじゃあ、俺はもう行くよ。」

ナリリシャ「はい。セフォーさん、またね。」

ナリリシャ「あ、セフォーさん。」

ディザ「よう!」

セフォー「ナリリシャにディザさん・・・どうしたんですか?」

ディザ「いやな、世界情勢の話を・・・」

セフォー「せ、せかいじょーせー・・・?」

ナリリシャ「ふふ、本当は、教会の仲間が増えて嬉しいねって話よ」

セフォー「そっか・・・ナリリシャとディザさんは最初からいたからね・・・」

ディザ「オレとナリリシャのつきあいも長くなってきたな・・・結構いろいろあったけど・・・セフォーが来てからはかなり印象深いぜ。」

ナリリシャ「そうですね、これまでもすごくいろいろあったけれど。やっぱりセフォーさんが来てからが印象深いかな。」

セフォー「これまでって・・・どんな事があったんだい?」

ナリリシャ「ディザさんがあんなことを・・・」

ディザ「ナリリシャがこんなことで・・・」

ナリリシャ「ディザさんがそんなふうに・・・」

ディザ「ナリリシャがこんなことに・・・」

セフォー「い・・・一体何があったんだろう・・・」

ナリリシャ「うふふ、じゃあ私、そろそろ行きますね。」

ディザ「じゃあオレもそろそろ行くぜ。またな、セフォー。」

セフォー「でも、なんだかんだで仲が良いんだなぁ。ちょっとうらやましい・・・。」

セフォー「ん、あれは・・・グアット、こんなところにいたんだね。」

グアット「ここって・・・何をするところなんだろう・・・」

セフォー「ここは、祈りを捧げる場所だと思うよ。そうだ!俺もグアットのために祈ってもいいかな?」

グアット「え・・・?」

イベントCG「グアットに捧げる

セフォー「グアットが、教会で楽しく幸せに過ごせますように・・・」

グアット「・・・・そんなの・・・意味あるの?」

セフォー「あるよ。これからこうしたいこうなりたいって気持ちを、こうして何かに伝えることで頑張る力をもらえるんだよ。だから、その力をもって・・・どれだけ頑張れるか、そういうものなんじゃないかな?」

グアット「・・・僕がどれだけ頑張ったって・・・どうせ・・・」

セフォー「そんなのは頑張ってから言いなよ。もし頑張っても駄目だったら俺も協力するから。」

グアット「・・・なんでそこまでしてくれるの?」

セフォー「グアットも大事な仲間だからだよ。それに・・・なんだかグアットを見てると懐かしくて。」

グアット「懐かしい・・・?」

セフォー「あはは・・・自分でもよくわからないんだけど・・・何言ってるんだろうね俺は・・・わけわからないね・・・」

グアット「ううん、わかる。僕にはわかるよ、その気持ちが・・・」

セフォー「グアット・・・」

グアット「僕には全てが怖く感じるよ。知らないはずのものも怖い。初めて見た人も怖い。何が怖いかって考えると・・・よくわからないけど・・・」

セフォー「そうだね、俺も初めて見たものにいろいろ感じるけど・・・少なくとも・・・この世界は、綺麗だよ。」

グアット「・・・え?」

セフォー「だからグアットもちゃんと世界を見渡してごらんよ!ね?一緒に頑張ろうね、グアット。」

グアット「・・・お兄さん・・・」

ナリリシャ「あ、ふたりともここにいたのね。グアットくん、この場所気に入ってくれた?」

グアット「え・・・別に・・・」

ナリリシャ「グアットくんはね、きっとここが好きになるわ。」

グアット「・・・」

セフォー「な、なんだろう?」

グアット「・・・魔物の気配がする。」

ナリリシャ「きょ・・・教会の中に・・・?」

ナリリシャ「大変!!キャア!」

ディザ「オイオイオイ、何の騒ぎだ・・・ってなんじゃこりゃー!!」

セフォー「き、来ますよ!」

戦闘 セフォーたちの勝利!

ディザ「ま、まさか教会にまで入ってくるとはな・・・・」

ナリリシャ「街の人は大丈夫かしら!?」

グアット「大丈夫だよ。だって、こいつの狙いはナリリシャだから。」

ナリリシャ「え・・・?」

グアット「じきにすべてがナリリシャを狙うよ」

セフォー「え・・・それって、ナリリシャが儀式を失敗したからなのかい?」

グアット「儀式なんて関係ないよ。関係あるのは、君だよ」

セフォー「え・・・俺?ど、どういうことなんだい、グアット!!」

グアット「そんなになんでもかんでも聞かれても僕にもわからないことはあるよ。」

ディザ「・・・ていうか、お前一体何者なんだよ?」

グアット「こっちが聞きたいよ。ただわかるのは・・・僕が普通と違うということ。だからね、僕といると後悔するよ、いつもそうだから。」

セフォー「グアットの言う「いつも」が俺達にとってもそうとは限らないよ。」

グアット「なんとでも言えばいいよ。」

ディザ「ッケ・・・たまーに笑ったと思えば、生意気しか言えないのかお前は・・・そんで無視か!!」

グアット「この時計、壊れたね」

ディザ「時計ならどこにでも売ってるだろ。」

ナリリシャ「でも私、この時計・・・捨てたくないわ。」

イベントCG「時計

ナリリシャ「この時計は、ずっとここにあって・・・大切なものなの。」

ディザ「でもなぁ…壊れた時計なんて見てると感覚が狂ってくるぜ。」

ナリリシャ「いいの。私、この時計が示す時間じゃなくてこの時計が好きなの。」

グアット「この時計はもう時を刻まないんだね。それって意味があるの?」

ナリリシャ「人が亡くなってしまってからも誰かの心に在り続けるように、この時計も、時を刻まなくても在り続けるのよ。ちゃんとカタチがあるんだから、私はまだまだ大事にしていきたいわ。」

グアット「そう・・・」

ディザ「ま、ナリリシャがそういうなら飾っておくか。」

セフォー「うん、そうですね。」

ディザ「ナリリシャー、腹減ったー」

ナリリシャ「でもまだ、片付けをしないと・・・」

ディザ「腹を満たしてからだ!」

ナリリシャ「は、はい!」

イベントCG「1分

グアット「・・・ここは・・・違うのかな。あそことは、違うのかな・・・」

ディザ「グアットー!行くぞー!」

グアット「はいはい・・・」

選択肢一覧

*1本当に大丈夫だよ無理強いはよくないそれでも助けたい!
*2鏡発見置く置かない
*3ウサギのぬいぐるみ置く置かない
*4たくさんの本置く置かない
*5セフォーさんも来てくれるわよね?もちろんうーん・・・
*6大道芸をする女の子俺も会ってみたい女の子が好きなのかい?
*7死ねばいいそうだね思わない
*8いざとなればわたくしがリアンナって強いんだね暴力はよくない
*9養分を取りすぎたって腐るだけ説得を続ける諦める
*10何か用か?お腹すきましたねグアットの話をする
*11どうしたの?グアットの話をする自分の評価を聞く

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